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●ニラあの独特のニオイのニラ。そのニオイは、実は健康にとても良いのです。 ●冷え性対策として用いる方法ニラを一束、切らずにそのまま、皿の上において、ラップして電子レンジで2分くらい加熱するとできあがりです。 ホントは電子レンジはあまりお勧めではないのですが、この場合栄養分を逃がさないと言う点に着目してよしとしましょう。 こうすると特殊な硫黄成分がそのままのこり、この成分がアドレナリンの分泌を促し、それが脂肪の燃焼促進を促して体温を上昇させるようです。当然ダイエットにも良いことになります。加熱後は切っても大丈夫ですので味付けして食べましょう。
ニラに含まれる栄養素で注目なのが“CSO”という物質であり、CSOは硫黄を一個もった硫黄化合物で、切るなどすると酵素によって硫黄を二つもったアリシンに変化する、と説明されています。 ニンニクの場合ですが、硫化アリルの一種のアリイン、メチイン、イソアリインといった有機イオウ化合物(含硫アミノ酸)がアリイナーゼという酵素の働きで分解され様々な化学変化をしてニオイ成分のアリシンなどになります。生のままのニンニクが臭わないのは、アリインなどは「葉肉貯蔵細胞」というところに存在するが、酵素は「維管束鞘細胞」というところに別々に存在しているからです。切ったりすることによって、別々にあったアリインと酵素がはじめて出会うことによって辛みの成分でもあるアリシンなどが生成されます。 ニラのCSOでも酵素によってできるものが“アリシン”という同じものです。 CSOの働きは、小腸で吸収されたて脳の視床下部まで到達しそこを刺激することによってアドレナリンの分泌を促します。 つまり、冷え性やダイエットにも良いことになります。 アリシンはビタミンB1と結合すると“アリチアミン”という物質になります。これは脂溶性でビタミンB1よりも訳10倍も体内に吸収されやすい性質を持ちます。糖質を効率よくエネルギーに変えるためにはビタミンB1が必要ですがアリシンはビタミンB1分解酵素の作用を受けないためこの働きをさらに促進することができます。 アリシンをアリチアミンとして、疲労回復などに利用するときは、ニラを切ってから10分以内にビタミンB1が豊富な豚肉などを混ぜる必要があります。餃子を作るときは手早く豚肉と絡めるとよいですね。 アリシンは、空気に触れることによって変化し続けて、15分もすると“ジスルフィド”という揮発成分が最大になります。さらに1時間も放置すると“トリスルフィド”に変化します。 ジスルフィドとは、ジチオ基(-SS-)を持った化合物のことを言います。つまりこの場合は硫黄を二つもった硫黄化合物のことです。ジスルフィドには優れた殺菌作用があります。 トリスルフィドはその名のとおり硫黄を3つもった硫黄化合物のことです。 ●ニラの食べ方のまとめニラの食べ方をまとめますと、以下のようになりますが、ネギやタマネギ、ニンニクくといった、硫黄化合物を含む食材は基本的には同様に考えても良いと思います。タマネギは、“健康・タマネギドレッシング”として、HPにも記載しておりますので、よろしければご覧になってみてください。
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