Q&A_1

ヘルスリサーチレビュー「健康と栄養の最新知識とその重要な役割についての情報提供月刊誌」より


Q聞いたところによると、卵のコレステロールは血液中のコレステロール値にそう影響しないので、いくら食べてもかまわないということですが、ほんとうでしょうか?

A:たいていの人の場合、食物中のコレステロールが血液中のコレステロール値におよぼす影響は、たとえば飽和脂肪酸が肥満におよぼす影響などに比べれば、それほど大きいわけではありません。しかしながら、やはり血液中のコレステロール値を上げてしまう場合があります。特に、血液1/10リットル中に200ミリグラム以上のコレステロールがある人では、コレステロール値がさらに上がる可能性が高いのです。それだけでなく、食物中のコレステロールに特に過敏な反応を示す人もいます。この人たちの血液中のコレステロールは、卵の黄身など、コレステロールを含む食品に接すると、大幅に増えてしまうのです。

 まずやるべきことは、ご自分の血液中のコレステロール値を調べることです。もし、それが200以下で、しかも全体として健康であれば、多少卵を余計に食べたからといって、体に悪いことはないでしょう。でも、200以上であれば、1日に摂取する食品中のコレステロールが300を越えないようにするという制限を、厳密に守ってください。ちなみに、卵の黄身には、コレステロールが215ミリグラム含まれています。3オンスの牛肉や鶏肉には、70〜85ミリグラム含まれています。そしてテーブルスプーン1杯分のバター、もしくは8オンスの全乳には、33ミリグラムのコレステロールが含まれています。

 ここで示されているコレステロールの数値は、現在示されている指針より低い値になっています。
 こちらの
コレステロールについてのページをご参照ください。


Q乾燥した果物には、生の果物と同じだけの繊維が含まれているのですか?

A:もちろんです。乾燥果実には、生の果実とまったく同じ量の繊維が含まれています。また、生の果実が持っていたビタミンの70%、ミネラルの100%が含まれています。いろいろな点から見て、乾燥果実は、すばらしく健康的なスナックです。それだけでなく、低脂肪高繊維の料理を作るのにも、すばらしい材料となります!


Q最近、しゃれた流行のレストランに行ったところ、その日に上がった魚として、ガンギエイをフィーチャーしていましたが、聞いたことがない魚だったのでパスしました。ガンギエイというのはどんな味がするのでしょう。また栄養的にはどうなのですか。

A:ヨーロッパでは古くから人気があり(フランス料理ではこがしバターをかけてケイパーを添える)、合衆国でもようやく知られるようになってきたガンギエイは、よくホタテ貝柱にたとえられるやさしい味がします。食感は、魚のブリスケ(牛胸前肉)とでもいうか、筋っぽくほぐれる感じです。

 このサメの親戚の魚で食べられる部位は、翼のようなかたちをしたヒレの部分です(ガンギエイは、普通の魚にくらべると、コウモリに近い形をしています)。市場でガンギエイを探す場合は、この“翼”を目あてにすれば、すぐ見つかります。うちわのように突出し、ギザギザの細い筋がついています。

 1人分としてガンギエイ3オンスを使うとすれば(バターをかけなければ)、栄養は約100カロリー、脂肪1グラムで、コレステロールはゼロです。



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