健康・タマネギドレッシング


タマネギの食効

 タマネギは、健康維持に優れた働きをする栄養素がたくさん含まれています。
 タマネギ、ラッキョウ、ニンニク、ショウガなどの臭いのきつい野菜には血液をさらさらにする働きがあります。タマネギには「プロピルメチルジスルフィド」などの硫黄を含む化合物が含まれますが、これが、臭いや味の成分であり、また血液をサラサラにしてくれます。血栓予防に効果的です。


 この「プロピルメチルジスルフィド」は、生のタマネギ中には違ったカタチで存在するため、ドロドロ血対策には有効ではないのですが、タマネギを切ったりして、細胞が破壊されると酵素により臭いを発する物質となり、さらに時間が経て「プロピルメチルジスルフィド」となります。こうしてはじめて有効な状態になります。加熱調理の時にも、切ってから15分ほどはそのまま空気に触れる状態で放置することによってサラサラ成分が有効な状態で摂取可能となります。

 タマネギを切ると、目にしみて涙がでますが、これは、硫化アリルの一種のアリインが酵素の働きでアリシンに変化するからで、これがネギ臭さの成分です。この成分が目を刺激し涙がでるようになります。切れの悪い包丁では、細胞をたくさん破壊してしまうため、より多くのアリインがアリシンに変化するためよけい目にしみます。良く切れる包丁で切るとあまり目にしみないです。硫化アリルはビタミンB1と結びついてアリチアミンとなりますが、これは吸収性がよく、ビタミンB1の吸収を促してくれます。消化液の分泌も促してくれます。


 今回は、このタマネギの効果的な食べ方をご紹介します。
 NHKの番組でも紹介されていましたから、ご存じの方も多いと思いますが、ここではより健康に良いタマネギドレッシングの作り方をご紹介します。

 i-modeでは、http://www.cam.hi-ho.ne.jp/h-yoko/i/r1.htmlでご覧いただけます。



材料

  1・タマネギ 2個

  2・砂糖   大さじ3  (入れすぎには注意!。できれば黒砂糖がお勧めです。)

  3・塩    小さじ2  (沖縄の天然塩ムーマアス、マグネシウムやクエン酸入りの
               健康食品的なものがお勧めです)

  4・酢    3/4カップ (天然醸造酢、リンゴ酢、黒酢などがお勧めです)

  5・食用油  3/4カップ (特にシソ油がお勧めです)

  6・みりん、酒、しょうゆ  各1/2カップ
   
 材料は以上です。

 タマネギは特にピロール農法によるタマネギがお勧めです。一度食べるとその甘さ、おいしさに驚かれると思います。栄養価も特筆ものですよ!
 (ピロールについて --> http://www.pyrrol.com


 食用油は、ここでは是非ともシソ油か亜麻仁油を使いましょう。
 コーン油や大豆油、紅花油に多いリノール酸は摂取過剰によるアレルギーやガンの危険性が指摘されていますし、ドロドロ血の原因でもあり高血圧や動脈硬化を引き起こします。
 リノール酸の摂取過剰は現代人を蝕む生活習慣病の元でもあるわけです。

 反対にシソ油か亜麻仁油に豊富に含まれるアルファーリノレン酸は、アレルギーやガンを抑制するといった働きが注目されています。
 シソ油や亜麻仁油は酸化しやすいため、加熱調理には向きません。


 参考販売サイト(ついでですが、ここでは無精製のハチミツもあります。お勧めです!)
 http://www.getwell.co.jp/amaniyu.htm


 加熱調理には、オリーブ油か、キャノーラ油が良いです。グレープシード油やゴマ油も酸化しにくいようです。
 フランス料理などの加熱料理に使われる「ギー」という油も酸化しにくいため、加熱料理にはおすすめです。
 「ギー」はインドでは古くから、健康の油としてカレー料理など、広く使われてきたようです。
 これは、加熱料理に使っても焦げて煙やいやな臭いの出ない特徴があるようです。


作り方

  1・タマネギ2個を薄くスライス、空気の触れる状態で15分ほど放置

  2・用意した調味料をすべて広口ビンに入れる。

  3・スライスしたタマネギを、上記のビンに入れる

  4・良く振って、冷暗所でそのまま一晩寝かせる。・・・これで完成です!

 ※こうしてできたドレッシングは、冷暗所に保管しますが、1週間以内に使い切りましょう
  特にシソ油は酸化をキライます。市販のシソ油には、酸化防止剤としてビタミンEが含まれますが、できるだけ酸化させない工夫が大切です。
  このためビン全体をアルミ泊で覆い、紫外線を遮断するなどの対策をしましょう。



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