クランベリーは癌を防ぐ?

〜この記事は、米国LPI社のヘルス・リサーチ・レビューを翻訳したもの抜粋です。〜


 アーバナ市=シャンペーン市連合地域にあるイリノイ大学の2人の研究者が監督してスタートした一連の初期研究によれば、クランベリーやそれに近い種類の果物には、腫瘍の成長を抑える可能性があります。癌細胞の急速な分裂スピードを落し、癌が生産する酵素から身体の組織を守るのだそうです。ロイター通信社ワールド・ニュースで報道された内容の通りだとすれば、食品科学ならびに人間栄養学の準教授キース・シングルタリーと植物生理学者のメアリー・ライラ・スミスによる今回の発見は、控え目に言っても、興味深いものです。

 シングルタリーによれば、「一連の研究は、動物細胞を培養したものを使っておこないました。現時点では、きちんとした動物実験を完全に終えているわけではありません。」シングルタリー自身は、癌を防ぐためにもっとクランベリーを食べたほうがいいと断言するにはまだ早い、と考えているというわけです。しかしながら、クランベリーや柑橘類の栽培業者900団体の合同会社であるオーシャン・スプレー・クランベリーズ社のスポークスマン、クリストファー・フィリップスのような産業界のプロたちは、この可能性を知って小躍りしている模様なので、さらなる研究のために出資をしてくれる可能性もありそうです。

(HSR'S サプリメント・インダストリー・インサイダー 第1巻第10号より)


付記:

クランベリーやその他のカラフルな(赤や青の)食品には、期待してよさそうな興味深い成分が含まれています。アントシアン群といって、オリゴメリック・プロアントシアニディン群(OPC's)とも関連の深い、価値ある植物由来栄養素が含まれているのです。



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