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はじめに。。その2


 具体的な統計の数値で見る国民の健康状態。実情はなかなか厳しいものがあるかと思います。長寿に見える日本、その実体は寝たきりや痴呆の問題を抱え、健康保険制度を脅かす程の高額医療費が必要になってきています。

 さらに、人の手を借りないと生活できない高齢者を親身になって世話してくれる人材の確保も、少子化の嵐の中でかなり深刻な問題として浮かび上がってきています。。

 1996年に行われた高校2年生2000人のアンケートによれば、日本では自分の両親の老後の面倒を親身になって見ると答えたのは約6人に一人の割合でしかいなかったとか...。

ある統計によれば・・


約75%の人が、体重に関して何らかの問題を持ち、そのうち35%は、医学的に見て肥満。
約45%の人が、生涯にガンに侵される可能性を持ち、専門家によると、その数は西暦2000年までに50%に増えると予想されています。
乳ガンの発症率は、女性の8人中に一人。
前立腺ガン、または結腸ガンの発症率は、男性の5人中に一人。
1億2千万人が、アレルギー、喘息、関節炎を患っている。
約54%の人が、心臓関連の病気で死亡。
約25%の人が、ガンの一種で死亡。  


平成11年、厚生労働省の「患者調査」では・・


入院5日未満の退院患者数は、
 
286000人(24.1%)・・・約4人にひとり。

入院年代別入院受療率は、
 
50〜54才では、人口10万人あたり976人(約1%)。
 70〜74才では、同2839人(約3%)
 85〜89才では、同8739人(約9%)90才以上では、同12399人(約12%以上)と、指数関数的に増加しています。

入院疾病ごとの平均入院日数は、
 1.. 脳血管疾患:110.1日
 3.. 糖尿病:46.8日
 4.. 肺ガン:44.8日
 5.. 胃ガン:41.8日
 6.. 心疾患:31.6日


平成14年、厚生労働省の「簡易生命表」、他からでは・・


平均寿命(0才児の平均余命)は、男 78.32才、女 75.23才。

平成13年の健康寿命は男71.4才、女75.8才です。
 また
平均寿命は、男 78.07才、女 84.93才でした。...そして、
(平均寿命)-(健康寿命)は、男6.67年、女9.13年。となります。
つまり、男性で6.67年間、女性では9.13年間、不健康な時間を過ごしているということになります。

スパゲッティーシンドロームという言葉があります。
 
様々なチューブにつながれ、ベッドに横になっている状態を言うようです。
 男性では約7年、女性では10年近くもの時間は不健康な状態で“そのとき”を待つのです...。
 数値では日本は
長寿世界一といっても、実情はこのようになるようです。。

 健康寿命を平均寿命に近づけ、生涯現役を目指す。
 このためには、病気になってから...高齢になってから...では遅すぎるのではないでしょうか...。


いったん病気になると・・・

平成14年度、月額一千万円を超える医療費が必要になったケースは81件
 
最高では1ヶ月で4千万円の医療費の請求がありました。
 1ヶ月500万円を超えたケースは2368件
 200万円を超えたケースでは、なんと3万4千件!もあったようです。
 医療費の3割負担では、200万円の医療費の場合は66万円が自己負担。。。
 高額医療費制度を適用すれば所得区分が一般の方の場合7万2300円+α(実際の医療費によって加算)。
 所得区分が高所得の方では、13万9800円+α、となります。
 いくら高額医療費制度を利用しても、大変は出費になってしまいます....。
 今後、保険料の改定により、患者負担率はさらに上昇することが予想されています。このままの小子化が進んでしまうようでは、年金制度の崩壊も懸念されます。そうなりますと、自分の身は自分で守る、という今のアメリカ的な考え方がより一層浸透してくると思います。ますます予防医学が重要な時代になってきます。

 

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