ビタミンC について、

 ビタミンCについて、情報をまとめてみました。
 一部、
OPCについての話と重複していますが、
ビタミンCと
OPCは同時に利用するとよいです。



ビタミンC について

 ビタミンCの一日の所要量が2000年4月から100mgと改定されました!

 これまでの値、50mgでは明らかに少ないという最近の研究結果を踏まえて2倍の量になりましたが、より積極的な健康維持・増進のためにはどうも、まだまだ少なすぎるようです。

 人間は、ビタミンCを合成できないため、口(食物)から摂取しなければなりません。それもできるだけ、回数をわけて摂取すべきものであるようです。

 ビタミンCの一日の所要量は50mg〜60mg(これがそもそもの間違いであり、この数値はこれ以下では病気(壊血病)になります、という最低限の数量でしかなく、この根拠は大航海時代の船員を悩ました壊血病の治療経験からきているようです。)と言われていましたが、ライナス・ポーリング博士(ノーベル賞を2回も受賞した世界的な化学者で現代化学の父と言われる)は、体内でビタミンCを合成することのできる動物の合成量を研究した結果、健康維持には彼の場合(体重比率)は一日に約18グラムが必要であると判断し、実際にそれだけの量を摂取し、健康維持をしていたようです。

 ということは、つまり、ビタミンC(アスコルビン酸)はビタミンの定義からはずれ、ただの栄養素またはビタミン様物質ということになってしまいます。

、またタンパク質合成にも必ず必要です。自分自身で抗酸化作用があるばかりか、活性酸素と戦って傷ついたビタミンEを、また元気な状態に還元してくれる作用もあります。

 ビタミンCの本当の効果は最近アメリカで再認識が高まっており、最近では大量に(約3000〜5000mg以上?)摂取しているとカゼやガンなどの予防にもなるということが言われだしています。ビタミンCはタンパク質の合成にも必要でありまた、蛋白質からインターフェロンを作るときの協同因子として働きます。3種類のインターフェロンのなかで、ガンマインターフェロンはNK細胞(ナチュラルキラー細胞で、細菌やウイルス、ガンやエイズなどで障害が出た細胞などを捕食してくれる細胞)の活性を高めるなど免疫機能維持にも重要な働きがあるようです。ですが、ビタミンCは寒さ、ストレスなど他の要因ですぐに減少してしまうようです。

 ビタミンCの体内貯蔵量は、食事のみから摂取している場合、成人で約1500mgほどです。サプリメントなどから積極的に摂取している場合は、約3倍の4500mgほどが体内に貯蔵されているようです。この意味は、必要に応じ使われるビタミンCがより多く蓄えられていることになり、これはわれわれの健康に強い見方となると判断できると思います。

 ビタミンCは一応ビタミンと名がついていますが、ビタミンCの発見でノーベル賞を受賞したセントジェルジ(ビタミンCの父)は、ビタミンCはただの栄養素でありビタミンでは無いとも言っています。本当の必要量はグラム単位で、この量から判断するとビタミンの定義に当てはまらないらしいのです。

 ビタミンCより、やはり自分で発見したビタミンP(このときはシトリンと言われていた)の方が大切であるにも関わらず、ビタミンPの父とは呼ばれなかったことを残念がっていたというエピソードもあるようです。

 松の樹皮抽出物やOPCなどはビタミンCとは不滅の双子などと言われ、ビタミンCの働きを飛躍的にのばすことが知られています。

ビタミンCの主な働き
コラーゲンの合成に働き、皮膚、血管、粘膜、骨を強くする。
抗酸化作用、ビタミンEの還元作用。
動脈硬化予防。
慢性疲労症候群の緩和。
ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)の増殖を抑制。
ボケ防止。
頭が良くなる。
老眼、白内障など目の病気の予防。
発ガン物質ニトロソアミンの生成を抑制。
抗ガン剤であるインターフェロンの体内合成を促進。
コレステロールの胆汁酸への変換に係わる。
白血球の働きを強化するため抗ガン作用、抗ウイルス作用、解毒作用。
鉄や銅などのミネラルの吸収を助け、ヘモグロビンの合成を助ける。
抗ストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)の生成。

 など、などです。この他も合わせて、約40以上もの大切な働きに関与しています。

 

 また、便秘にもビタミンCはかなり効果的であるようです。この場合の摂取量は人によりかなり開きがありますが、3000mgから10グラム、またはそれ以上を朝起きたときに摂取といいようです。

もともとビタミンCの必要量は、ビタミンPの摂取状況、健康状態で人によりかなり開きがあるため、正しい所要量が把握できていなかったとも言われています。

 だんだん量を増やしていって、おなかがゆるくなる量がその人のそのときの健康状態での最大摂取量(腸の耐用量)の一応の目安でもあるわけです。健康が損なわれている人ほど、腸の耐用量は多くなり、ガンなどの重大な病気のときには24時間あたり、なんと100グラム、カンジタ症やウイルス性肺炎、単核症などでは200グラムもの量であなるというデータもあります。やけどやケガでも150グラム、重い風邪でも100グラムという、いままでできてしまった常識からは、とてもかけ離れた数値が示されています。


 寒いとき風邪を引きやすくなりますが、「寒さ」というストレスに対向するため、ストレスホルモンが盛んに分泌され体温を維持しようとします。その結果ビタミンCはどんどん使われ、上記のような免疫機能が弱くなり、風邪をひいてしまう(ウイルスを許してしまう)ということが分かります。冬場、沖縄の方と北海道にすむ方では明らかに体内ビタミンC濃度に違いがあるそうです。


 コレステロール値や中性脂肪の値が高い人は、ビタミンCと食物繊維(特に水溶性)を積極的に摂取すると、良いようです。ビタミンCを十分摂取するとコレステロールが胆汁酸に変換されやすく、また食物繊維が十分にあると、コレステロールの再吸収が抑制されるのだそうです。


 ビタミンPは、そばに含まれるルチン、柑橘類の色素であるフラボン類やへスペリジン、シトリンなどの、フラボノイド化合物の総称ですが、これがビタミンC2とも言えるもので、ビタミンCが働くためには無くてはならないものです。この大代表とも言えるものが、赤ワインのポリフェノールの有効成分の一つの正体である「OPC」と言われる物質です。このビタミンPは、ビタミンCの節約効果もあることが知られています。このOPC(オリゴメリック・プロアントシアニディン)ですが、これこそ我々人体に、非常に有効で重要な働きがあるということがわかってきました。


 「OPC」は、緑茶に含まれガン予防に効果があるとされるカテキンやタンニンの兄弟分子(これらを特にフラバノールと言うそうです)であり、カテキンなどよりも生理活性が高いことが判明しています。このOPCはフランスのジャック・マスカリエ博士の生涯をかけた研究により発見されたもので、人類に対する彼からの偉大な贈り物であると思います。


 「OPC」(オロゴメリック・プロアントシアニディン)の最も特筆すべき効果は、活性酸素(フリーラジカル)補足効果(FRSE)です。活性酸素については最近TVなどでもやっと取り上げられてきましたが、病気のおよそ9割にも関係していると言われ、不必要となったものがすばやく除去できないと、「諸悪の根元」となってしまいます。そしてこのOPCこそが、ほかのポリフェノールと違って高い生理活性を有することのできる成分であることが確認されています。OPCの活性酸素除去の効果はビタミンCの約20倍、ビタミンEの約40〜50倍ものスコアであることが、NBT試験により明らかにされています。これらの結果、OPCの活性酸素補足効果(FRSE)は、米国にてジャック・マスケリエ博士が特許を取得しています。

さらに、OPCは、ビタミンCの働きを助けコラーゲンという蛋白質の生合成を促進させる効果もあり、毛細血管や肌細胞に対してもかなり有効でまた、肌の為に良く「飲む化粧品」とも言われるほどです。OPCはまた、ビタミンPと呼ばれるものの一つの構成成分であったわけですが、実はこれこそが、植物を用いた多くの健康食品、医薬品の主要な薬効成分であったようです。


ビタミンCの代謝

 ビタミンCは体内では、まず還元型であるアスコルビン酸モノアニオン(1価の陰イオン)として存在しているようです。これは、活性酸素や3価鉄イオンや2価銅イオンに酸化されて、つまり抗酸化作用をしてアスコルビン酸ラジカルになり、さらに水酸化(OH基と結合)してモノデヒドロアスコルビン酸ラジカル、さらにデヒドロアスコルビン酸という酸化型ビタミンCになるようです。モノデヒドロアスコルビン酸ラジカルは、モノデヒドロアスコルビン酸レダクターゼという酵素でまた還元型のアスコルビン酸になることもあるようです。酸化型のデヒドロアスコルビン酸はグルタチオンやシステインなどで還元され還元型のアスコルビン酸になるという一連の酸化還元サイクルを構成するようです。


 この他、ビタミンCはさまざまな代謝の課程で、2,3-ジケットグロン酸からキシロン酸、リキソン酸、スレオン酸、シュウ酸などに、また未知の中間産物からサッカロアスコルビン酸、3-O-メチルアスコルビン酸などなどに、または、アスコルビン酸-2-硫酸などといったものに姿を変え、最後は用済みとなり尿から排泄されるようです。一部はビタミンCのまま膀胱に行きますが、これはこれで、膀胱内でのニトロソアミンという発ガン物質などの生成を抑える、または尿路感染症を防ぐ、さらにはアルカリ性尿でできやすい結石を防ぐという働きもあります。決して無駄では無いのです。吸収されないで小腸から大腸に行ったビタミンCもまたニトロソアミンの生成を防ぐ働きや、乳酸菌を元気にするといった働きもあり、これも決して無駄ではないのです。


 これらの代謝で一日に使われるビタミンCの量は、食事からのみ摂取している人は体内に約1500mgほどのストックがあり、その約3%、つまり50mg程度ということです。

 一方、サプリメントなどにて充分に摂取している人は、体内に約4500mgほどのストックがあり、その約6%程、つまり300mgほどが一日に使われているようです。

 ビタミンCは生体を守る40以上もの働きをしていますが、たくさん働いてくれた方が身体のために良いはずです。水位の高いダム(体内ストックが多い)では充分に発電できますが、水位の低いダム(体内ストックが少ない)では、充分に発電する事ができないという状態を考えると分かり易いと思います。


ビタミンCの効率的な摂取方法

 ビタミンCを積極的に摂取する場合、最も効果的な方法は毎食後に1000mgほどを摂取すると良いようです。

 吸収率も上がり、また食物の食べ合わせでできるニトロソアミンの合成を防いだりと、良いことがたくさんあります。


かぜ やウイルス性疾患の予防と治療に

ビタミンCはインフルエンザウイル スの外小児麻痺ウイルス性肝炎、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)その他十種類のウイルスの増殖を抑制するインターフェロンの生産を増加させることが解って来ました。

がん 患者の延命と予防に

 上記のようにガン細胞の「殺し屋」インターフェロンを増加させる他、強力な発ガン物質であるニトロソアミン(食物中に含まれる硝酸塩、第二級アミンが胃の中で結合して出来る) の生長を妨げ、又細胞と細胞を結び付けるコラーゲンと言う物質を丈夫にしてガン細胞が入り込めないようにする働きがあります。

動脈硬化を防ぎコレステロールを減らす

血中コレステロールが増えると動脈硬化症が多くなり脳血栓、狭心症、心筋梗塞になり易くなります。ビタミンCは血中のコレステロールをコントロールします。ビタミンCは過剰のコレステロールを胆汁酸に変えて外部へ排出することが証明されて います。

小児の知能指数を上げ背を伸ばす

アメリカのクラバとカッツと言う2人の学者はビタミンCを対照として6ヶ月間オレンジ果汁の投与によってテストした結果、特に平常 C摂取量の少ない児童において著しい知能指数 向上を認めたとありとあり、 又インジアナ大学ミラー教授がビタミンC1日500mg、5ヶ月与えた6〜11才の男子では与えなかった児童に比べて1.32cm 伸びたと報告されています。

しみ・そばかす日焼けなどの色素沈着に

ビタミンCは皮膚にあるメラニン色素の生成を阻害してしみ、そばかすを防ぐことは大方のビタミンC剤の効能に記載されていますが日やけなど光に対する感受性のテストではビタミンCを多く摂ったグループ程日焼けしなかったという成績があり、特に若い女性においてその傾向が強かったという報告があります。

タバコをのみ過ぎる人に

ある研究者の発表ではタバコ1本でビタミンC25mgが失われる(この信憑性は無い)と言い 一般にタバコを吸う人の尿や血液中のビタミンCは吸わない人の約半分位と認められていますから、ヘビースモーカーにはビタミンCの補給が必要でしょう。

糖尿病の治療に

糖尿病の治療には現在のところはインスリンしかありませんが、インスリンの投与はインスリンが抗原となり対抗する抗体が出来るために更に量を増やさなければなりませんが、ビタミンCを十分に与えるとベータ細胞がふえてインスリンの生産がすすみ、したがって糖尿病が改善される事が解りました。



けんこう通信トップ